デスカフェサミット運営委員が縦横無尽につぶやきます(アーカイブ)


2021.09.11

デスカフェから生まれたテーマ「神は必要なのか?」から、ゴスペルをとおして考える『ゴッドCafé』開催します。。。

なんと日本に生まれた珠玉のゴスペルドキュメンタリー映画が誕生しました!。今の日本に生きるゴスペルアーティストたちに焦点を当て、ゴスペルを通じて「生きること」、「愛すること」を強く問いかけるドキュメンタリー映画です。

『歌と羊と羊飼い』四海兄弟/監督


2021.09.10

 「WeCroak」というアプリをご存知ですか?なんと1日5回「忘れないで、あなたはいずれ死ぬということを」というメッセージが送られてくるアプリなんです。仏教でいう「マラナサティ(死念)」の実践にも通じますが、デスカフェに興味のある貴方なら興味を持たれるのではありませんか︎えっ?うざい?もちろん私もダウンロードしません(笑) 


 2021.09.09

9月10日は「世界自殺予防デー」です。#自殺防止のハッシュタグにオレンジ色のリボンが付きます!

セキュリティ通信からー「ツイッタージャパン株式会社は9月10日の「世界自殺予防デー」合わせて自殺防止のためのリソースを増強したと発表した。ツイッターは国際自殺予防学会(IASP)との連携をしており、9月25日までの間に「世界自殺予防デー」のシンボルであるオレンジ色のリボンの形をしたスペシャル絵文字を提供した。

絵文字は23ヶ国語に対応しており、#WorldSuicidePreventionDay(世界自殺予防デー)、#WSPD、#WSPD2020、#SuicidePrevention(自殺防止)などのハッシュタグを付けてツイートすると表示される。

ツイッターは、2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い人々に極度の不安を引き起こし、自殺にいたる可能性があることを指摘している。ユーザーに対して自殺や自傷行為の防止に関する情報やサービスへのアクセスを提供し、認知の向上にもつとめる。」


2021.09.08

ひとりで死ぬのは「孤独死」ではなく「おひとり死」。。。

私がもし、自宅で死んだとしたら、ひとり暮らしなのできっと「孤独死」といわれるだろうが、私は「おひとり死」と言われたい。ひとりでボケたら? 遺言は?遺骨は? 死後の片付けは?あなたの心配が安心に変わります。在宅でも、病院でも、老人ホームでも、ひとりで幸せに死ぬことが出来るのです。「おひとり死」がこれからは普通の死に方になるだろう。

『極上のおひとり死』松原惇子/著


2021.09.07

吉川先生が再びラジオ出演します!

 

9月7日(火)21:30~放送の「こっからパーマカルチャー」は、デストーク月間の番外編をお届け先月”デスカフェガイド”をご紹介下さった 吉川直人さんに再び登場いただきます。

 

というのは… 前回放送分の収録後、吉川さんが現在研究されてることについてお話し下さって、それがなんとも探究心くすぐられる内容だったので、「またぜひ番組でお話しください」とお願いしました

今回は吉川先生の「死の対話の場」研究の、より詳細にふれてお話しいただきます。

 

テーマである「死」のみならず、「コミュニケーション」や「場づくり」、「自己探究」に関心ある人にとってもとても興味深い内容だと思いますので、ぜひ聞いて下さいね。

 

弔辞ワーク/絵本を使った対話/414カード/死生観光トランプ/どせばいいカード/引出しノート・引出しカード/死の体験旅行/研究の先にみえる可能性や希望

【番組の聴き方】

‪21:30になりましたら

‪①こちらをクリック!

https://www.yumenotane.jp/cokkarapermaculture

‪②『関西チャンネルを聴く』と書かれた赤い帯をクリックしてください。

‪(ネットがつながる環境さえあればオンタイムで世界中どこででも、PCやスマートフォンで聴くことができます。はじめてお聴きになる場合は、放送時間前に接続チェックしておかれることをお勧めします。)

 


2021.09.06

さだまらないオバケのグリーフケアワークの引き出しカード引き出しノートのクラウドファンディングが始まりました。

吉川先生が推薦文を寄せています。

https://camp-fire.jp/projects/view/465635


2021.09.06

私たちのパートナー選択も本能の成せる技!。。。

 

鳥のヒナは親に教わらなくても飛ぶことができます。人間の赤ちゃんも、口を密閉し、口の中を陰圧にしたうえで乳を吸うという、複雑な行動を誰にも習わずに行います。そして蝶の交尾もカラスの餌取りもみんなすべては本能のおかげです。

こうした驚くべき生物の行動の数々を紹介し、どのような仕組みで形作られるのかを解説しています。

本能ー遺伝子に刻まれた驚異の知恵』小原嘉明/著


2021.09.05

子どもたちがカブトムシを弔う。。。

子どもたちが頭だけのカブトムシを見つけたので「お墓作ってあげたよ!」と。「土に埋めて、近くのアリの巣にススキを刺してあげた」という謎のお墓。墓石の代わりにススキを用いたのは秋らしく、そこに穴があったから刺したというだけで住処を壊されたが餌にありつけたアリはありがた迷惑か。「最後にちゃんと拝んだよ!」という我が子たちは死んだら土に埋めて何かを立てて拝むという事を知っているようです。


2021.09.04

「生存の地平線」。。。

失恋の痛手で苦しむ若者が手に取った「若きウェルテルの悩み」はあまりに表現が瑞々しく更に苦しんでしまう。大学の師にアドヴァイスを求めたところ、「恋愛の地平線」ではなく「生存の地平線」で考えてみたらどうかと。まずは自分が生きるために、そして最低限で暮らす人のためにも何ができるか?。そして次の創作の地平線へ・・・。

マズローの欲求5段階説「生理的欲求→安全の欲求→社会的欲求→商人欲求→自己実現欲求」にもつうじるものがありますね。


2021.09.03

古代から人類と神との闘いのテーマは「不老不死」。。。

シリコンバレーで繰り広げられる壮絶な「神への挑戦」。最先端の不老長寿テクノロジー企業の創設者、投資家、研究者らに

長期間インタビューし、不老長寿/不老不死ビジネスの最前線を克明に伝えています。

『不老不死ビジネス 神への挑戦』 チップ・ウォルター/著


2021.09.02

吉川直人先生は沖縄にご縁があるようです。そこで。。。

「私は美しく死ぬ」という言葉を残して亡くなった老女。死後60年経ち、その墓を開けると・・・。沖縄の様々な市町村誌などに収録されている怪異譚を、出典を明らかにしながら紹介しています。

『沖縄怪異譚大全 いにしえからの都市伝説』小原猛/著


2021.09.01

3月だけでなく9月も自殺対策強化月間です。

「話してみよう 糸口見つかるからーひとりで悩まないであなたの声を聴かせてくださいー」

9月10日はWHOが提唱する『世界自殺予防デー』です。国は9月10日から16日までを『自殺予防週間』としていますが、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県などの首都圏域9都県市・区市町村・関係団体では、毎年連携して9月も独自に『自殺対策強化月間』として啓発活動を展開しています。

『こころといのちのほっとライン 0570-087478 』


2021.08.31

初めての子の出産を迎えるパリの夫婦は、妊娠から来る不安を紛らわすために魚を飼っていた。。。

「昨日の午後、わたしたちの最後の赤い魚、オブローモフが死んだ 金魚鉢の中で、ほとんど動かず、えさをとりにくるときも水槽にさしこむ日差しを追いかけるときも、前ほど元気にとびはねなかった・・・」

現代メキシコが育んだ才能!彼女が描く作品は、人間と他の生物の線引きを揺るがす新感覚の文学です。金魚、ゴキブリ、猫、菌類、蛇がかかわる短編集。『赤い魚の夫婦』グアダルーペ・ネッテル/著


2021.08.30

映画から「死」について科学的には。。。

この本は次の二つの文章が当てはまる人を対象としているそうです。

①いつかは死ぬ。 ②映画を観るのが好き。 当てはまる方は多そうですが、文章はこう続きます。

「・・・まず指摘しておきたいが、この本を読んでも、あなたが最終的に 死ぬことには変わりはない。・・・」

『ハリウッド映画に学ぶ 「死」の科学』 リツク・エドワーズ、マイケル・ブルックス/著 


2021.08.29

神とは何か。。。神について熱く語ろう!

港町ヨコハマで開催されたデスカフェで生まれたテーマは「神は必要なのか?」。神の存在証明として、全知全能の神であるが故に神は存在しているというレトリックがあります。私は神は、人類が心地良く過ごすために生み出され、宗教とは、奉る神はこの世とあの世を橋渡しする存在であると考えています。

ここでふと浮かんだのは、福音音楽ゴスペルから連動して「ゴッドCafé」なるコミュニティの役割。テーマに神を置くことで、新しい社会資源となりえます。


2021.08.28

こども哲学で「幽霊はこの世にやり残したことがある人がなるんじゃないか?」とのこどもの声がありました。成し遂げると幽霊ではなくなるとのこと。。。

世界の霊現象で、ひっかきファニー、ロチェスターのタップ音、幽霊船フライカグ・ダッチマン・・・。いつ、どんな場所で、どんな幽霊が現れ、何が起きたのか。紀元前から現代まで、各地に残る幽霊の目撃譚全65話を図版とともに収録しています。

『世界の幽霊出現録』ブライアン・インズ/著


2021.08.27

「生きていても仕方がない」。。。そんな中高生の心の声を可視化するツール「RAMPS(ランプス)」。

タブレット端末で答えるQ&Aから自殺リスクもわかるそうです。RAMPSを開発した北川裕子・東京大学相談支援研究開発センター特任助教は学生時代に親しい友人を自殺で失い、何もできなかった自分に憤りを覚えたことから自殺予防の研究へ。

コロナ禍で保健室を訪れる児童生徒は増加しており、科学的根拠を持ったRAMPSのお陰でスムーズに支援へと繋がった事例があるという。現在41校で導入されているが、若者の自殺リスク軽減の一役として導入を進めてもいいのではないかと思います。


2021.08.26

図書館での認知症の取組みを超えて、なんとデスカフェへと。。。

2018年がイギリスの図書館3館でデスカフェ・講演会・関連図書展示が既に開催されていたことを知り衝撃を受けました。さらにパンデミックでの死者が増え、その取り組みはイギリス全土へと。これは少し研究し、日本の図書館界へも激震を!!


2021.08.25

大学も高校さえもロッカーで封鎖されてロックアウト。闘争する学生は学問を捨てて街に消えた。。。

1967年10月8日の羽田闘争で、京都大学1年生山崎博昭さんが亡くなる。その死を背負った14人は、その後の時代をどう生きたのか?全共闘世代の証言と、遅れてきた世代の映画監督の個人史が交差する、ドキュメンタリー映画の書籍版です。

『きみが死んだあとで』代島治彦/著


2021.08.24

人類学は現場の学問である。・・・あらゆるものを呑み込む林さんの知的胃袋には驚嘆だ!上野千鶴子氏推薦。。。

あとがきから・・・この本は2017年5月から翌年にかけて『週刊 介護新聞』に55回に分けて連載した『介護人類学』です。それに先立ち、その年の1月1日号に本書の「Introduction」となった原稿を、まずは掲載させていただきました。そのゲラを、母を看取りながら病室で校正し、発刊された紙面は母の棺に入れました。郷里のおくりびと(納棺師)は、棺の中に死に装束の母に木綿や脱脂綿で巧みな白無垢を上から覆うように作り上げてくれたのですが、花嫁のような装いの母の手元にその紙面を副葬品として添えました・・・。

 『介護人類学事始め 生老病死』林美枝子/著


2021.08.23

多死社会・少子高齢者社会に生きる私たち。認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと。。。

超高齢社会に突入した日本社会。それとともに増加する認知症患者。長谷川式認知症スケール開発者の認知症専門医が自身の認知症を2017年10月の川崎市での講演会でした。「認知症専門医が認知症になった」とメディアが報道し衝撃が走りました。

長谷川先生はこう語ります「認知症になって良かったとは思わないが、抱えて生きることは不幸なことではない」と。長女の南髙はこう語ります「本人も家族も大変だけれど幸せ・・・。」

南髙さんには精神障がい者デイケアのワーカーとしてお世話になりました。

『父と娘の認知症日記』長谷川和夫・南髙まり/著


2021.08.22

『鬼』-漂白する異種異形の正体 現代に蘇る異種異形たち。。。

コロナ禍で社会活動が停滞する中、現代版の鬼退治とも言えるアニメの「鬼滅の刃」吾峠呼世晴/作が大ヒットし、社会現象ともなりました。「鬼」は日本文化に溶け込んで、酒呑童子、百鬼夜行、疑心暗鬼、神出鬼没、羅生門の鬼など特異な存在で登場してきます。

私が疑問に思っているのは、節分の行事で「鬼は外、福は内」と豆を撒きますが、追い払われた鬼はどこへ向かうのでしょうか?はたして鬼の正体とは?

『鬼と異形の民俗学』 飯倉義之/著


2021.08.21

キノコ・・・あなたはキノコの偉大さをまだ知らない。。。

職場のクレマチスのプランターに名も知れぬ黄色いキノコがにょきにょき!! 抜いても抜いても毎朝生えてきます!キノコ臭が漂い・・・。そんな逞しくも、また愛らしい、可愛い、美しい、美味しい、そして危険なキノコの映画です。

『素晴らしき、きのこの世界』ルイ・シュワルツバーグ/監督


2021.08.20

命が順調に育まれて。。。

横浜湾に注ぐ屋形船も行き交う川面が何やら騒めいて。20㎝を超える小魚の群れがひしめき合って現れました。何十万匹になるのでしょうか?魚の種類はわからないけれど、春先に芽生えた命が大きくなって遡上してきました。ボラが跳ね、ハゼが川底を這い、クラゲが漂う海水と真水が混じりあい独特の雰囲気の川面です。今年も夜桜見物の屋形船も見かけませんでしたが、来春の花筏を楽しみに!(^^)!


2021.08.19

「デスカフェ」が話題の週刊誌に登場♡。。。

8月17日(火)発売の週刊SPA!8/24号に『デスカフェ』が掲載されています!吉川直人先生を筆頭にワカゾーの霍野、対話カフェTokyo~Yokohamaの田中とCaféMortelの小口が取材されました。是非22〜23ページをご覧ください。


2021.08.18

コロナ禍の今こそ伝えたいこと。。。

 超多忙な84歳、浄土真宗本願寺派総長からの「安心」のメッセージ。石上さんは龍谷大学理事長も担っておられます。

 「ジタバタしてもはじまらない いやジタバタしてもいい いつどこでどのような姿で終わろうとも なんの心配もいらない だから何をしてもいいということではないけれど なんの心配もいらない」

 『生きて死ぬ力』石上智康/


2021.08.17

95歳の著者からの渾身のメッセージ。。。

ある日、死んだはずの少女から電話が掛かってきた。数々の超常現象に見舞われてきた著者が、友人の医師から聞いて巻き込まれた不思議な出来事。一体これは何なのだろう……。死は人生の終点ではない。肉体は消滅しても魂は滅びない。死後の世界の真実を伝えたい、著者が実体験から綴る迫真の言葉。ノンフィクションです。

『冥界からのメッセージ』佐藤愛子/著


2021.08.16

唯一の原爆被災国日本 長崎を最後の被災地に。。。

1945年8月9日11時2分、広島に次ぐ二発目の原子力爆弾が長崎市に投下され、人口24万人のうち約7万4千人が一瞬にして命を奪われた。東洋一の大聖堂とうたわれた浦上天主堂も被爆し、外壁の一部を残して崩壊。それから12年の時が過ぎてー、浦上天主堂から被爆したマリア像を盗み出す一味の姿があった。首謀者はカトリック信徒のふたりの女。彼女たちは、なぜマリア像を盗み出さねばならないのか・・・⁈

『祈りー幻に長崎を想う刻-』松村克弥/監督 高島礼子・黒谷友香/主演

 

2021.08.15 戦争犠牲者に黙とう

あの悲惨な第二次世界大戦の終戦日です。この戦争での死者数は5,000万人を超えると言われています。この桁違いの犠牲の上に現在の平和が築かれていることは私たちは忘れないようにしませんか?そして原爆という史上最悪の兵器も日本に二回も投下された唯一の原爆被災国です。

 

それでも世界のどこかで、今まさにこの瞬間も血が流れています。私たちが出来ることは「デスカフェ」という対話の場を浸透させて、必要な方が参加できるような社会の仕組みづくりに・・・。


2021.08.14

最近、世界自然遺産に登録された奄美群島の島から。。。 

奄美、沖縄には、お墓の前に一族が集って宴会を行う風習があります。

子どもの頃から慣れ親しんでいるため、お墓に対して先祖や無くなった人と会う、家族や友人と楽しく宴をした場所というイメージが残っているそうです。同じ日本でも異なる死生観がはぐくまれるのかも知れません。


2021.08.13

このスタッフつぶやきでつぶやいた本が、なんと今週の読書メーター小説部門第1位を獲得しましたV(^^)V

その本は、2021.07.28につぶやいた『余命一年、男をかう』宮川トリコ/著です。

 

今日の気になる一冊。いきなり余命一年と宣告されて。。。

片倉結、40歳。趣味は節約とキルト造り。がん検診を気まぐれにうけてみたら、進行性の子宮がんだと宣告される。もう頑張って生きなくていいーー。ショックを受けると思いきや、妙な安堵感に包まれつつ、病院の待合室で待っていた結の前に、ピンク頭のスーツの男が現れ、声をかけられる。『いきなりで悪いんだけれどお金持ってない?』・・・

『余命一年、男をかう』宮川トリコ/著


2021.08.12 追悼

520人が犠牲になった日航ジャンボ機の御巣鷹山墜落事故から36年が経ちました。こんな悲惨な事故さえも風化していきます。私たちの記憶にとどめないと。


2021.08.12

世が世なら、おまえら全員切腹だ。。。

物語は明治初期。ある流れ者の浪人の侍が、井戸に毒を撒いて疫病を広めた罪で切腹を命じられる。果たしてその侍は。。。

・・・命かけて責任を取る、スジを通すという慣習が美徳とされていた百年以上前の侍の生き方に憧れを抱きます。未来が見えにくい中、個人が誠実に生き抜いていくためのヒントを切腹の様式の中で追及したいと思いました。この混迷の時代にどのように生きるのが正しいのか?生き方の美徳についての映画を創りたいと思っています。映画とは壁に写しだされた光の虚像です。そして、その虚像の中でならば言えることがあるのです。「あいつら全員切腹だぜ」と映画の中なら言える。映画作りはいつも自分の覚悟を試されている気がしています/監督談

『全員切腹』豊田利晃/監督 


2021.08.11

戦争記念碑<スポメニック>が照らし出す人類の過去と未来。。。。

1930年の初版以来、アーサー・C・クラーク等にも大きな影響を与えてきたSF小説の金字塔『最後にして最初の人類』が原作となる、20億年先の人類から語られる壮大な叙事詩である。全編16mmフィルムで撮影された旧ユーゴスラビアに点在する巨大な戦争記念碑<スポメニック>の映像とヨハンセンが奏でるサウンドは、未来と宇宙への想像力を掻き立て、観客を時空を超えた時間旅行へと誘う。※スポメニックとは、旧ユーゴスラビアに点在する幾何学的モニュメントの巨大建造物です。

 『最後にして最初の人類』ヨハン・ヨハンソン/監督 ティルダ・スウィントン/ナレーション


2021.08.10

8月10日(火)午後9時30分からラジオ生放送です!吉川先生登壇♡

毎年8月を”よく生きるために「死」を考える”デストーク月間と定めてお届けしております「こっからパーマカルチャー」(ゆめのたね放送局・関西チャンネルより毎週火曜日21:30〜22:00配信)、2週目にあたる10日(火)は、京都女子大学 家政学部・生活福祉学科 助教で、『デスカフェガイド』の企画および執筆を手掛けられた吉川直人さんをゲストにお迎えします。 


2021.08.09

スポーツの祭典オリンピックが閉幕しましたが、こんな歴史も創られています。。。

オリンピックが奪う「終の住処」。華やかな競技の陰でオリンピックにより繰り返される排除の歴史。

1964年のオリンピックの時に建てられたアパートは東京2020オリンピックに伴う再開発により2016年から2017年にかけて取り壊された。平均年齢65歳以上の高齢者団地であった。

『東京オリンピック2017都営霞ヶ丘アパート』 青山真也/著


2021.08.08

災害を語り継ぎは「過去の時の断面を独り占めしたかのような感動」を覚える。。。

災害の語り継ぎは、防災や減災に生かされる知恵といえる。どのような出来事だったのか、それに対して、先人がどう対処し行動してきたのかを、各個人の尺度を通して知ることは、自ずと、今と将来を賢明に生きていこうとする我々にとっての指南となる。手立てを講じなければ人々の心の中から遠退いてしまう性質の「災害の記憶」は、その存在自体が、かけがいのない力をもつことになる。整理集約することの必要性と取り扱うべき重要性に気づかされるのである。

 『災害を語り継ぐー複合的視点からみた天明三年浅間災害の記憶-』関俊明/著


2021.08.07

亡骸を守る彼岸花。。。

お彼岸が近づくと、お寺の境内、墓地に真っ赤に咲いた彼岸花が多く見られます。人の手により植えられましたがなぜでしょう?

実は彼岸花の球根には『リコリン』という毒があり、かつては土葬でしたので埋葬した遺体をモグラなどから守るために植えられたそうです。球根によるバリアですね(^^)


2021.08.06

「死なせる医療」がまかり通っている-安楽死・透析中止・トリアージ。。。

本書は私たちの<いのち>巡る近年の国内外の動向を多面的に考察した一書である。その動向とは「<反延命>主義」と総称しうる状況の加速度的な進展である・・・。すなわち人生の最終段階において無益な延命治療をおこなうべきではないとするような風潮を、批判的に解明することを目的とする。それが顕著に示されている喫緊の課題は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)における年齢を理由とした「命の選別」である・・・。

『<反延命主義の時代>』小松美彦・市野川容孝・堀江宗正/編著


2021.08.05

コーヒーのある人生は幸せな人生なのか。。。

石垣島に暮らしながらコーヒーを淹れる時間や、パン作り、日々感じていることをYouTubeで発信しているMochanさんが贈る、お金はかけずに時間をかけると、巣ごもりの閉塞感に疲れた日常が変わる。幸せな暮らしのルーティン。ご機嫌に暮らす21の方法はこちらです。

『今日もコーヒーを淹れて。』Mocha/著


2021.08.04

某新聞紙の読者投稿欄に中学生からの貴重な提言がありました。。。

長引くコロナ禍で自殺者数が増加しているのは気軽に相談できないからではないか、だからどんな小さな悩みでも相談できる社会になってほしいと。私もそう思いますし、それと共に相談することを躊躇わないという行動様式の改革も必要ではないかと思います。自殺予防を願う若い世代の存在に心強さを感じる投稿でした。


2021.08.03

今日の気になる一冊は、植物だって精一杯生きているのです。。。

ごぼうの種は、ひげがちょこんと生えていてかわいいです。

私たちが目にしている野菜の姿は、どれも命の途中のほんのひとコマ。植物観察家が“生き物”としての野菜の一生を負った、6年間の記録です。

『種から種へ 命つながるお野菜の一生』鈴木純/著


2021.08.02

本日の気になる一冊。。。

たとえ病から生還したとしても、いや病にかからなくても、人は必ず死ぬのです。

超少子高齢化がすすみ、新奇なモラルや価値観がひろがるデジタル社会。そんな文明の十字路に、突如として得体の知れない新型コロナの禍が襲ってきた。私たちはどこに向かうのか。いま見直すべき日本とはなんなのか。

『生老病死』山折哲雄/著


2021.08.01

猛暑の8月に入りましたね。

くじら続きで、海の哺乳類の死体が教えてくれること。。。

哺乳類である彼らはなぜ、陸を捨てて海を選んだのだろう。海での暮らしに適応するために、どんなふうに進化していったのだろう。そして、なぜ海岸に打ち上がるのだろう。それが知りたくて、一つ一つの死体から聞こえる声に日々耳を澄ます。

『海獣学者、クジラを解剖する。』田島木綿子/著


2021.07.31

ちょうど昨日の出来事です。。。

就寝前、4歳の次男が「みんな死ぬの?もう100人死んだ?」と聞いてきました。数週間前から人が死ぬことについて質問してくるようになっていたのでこの質問に対しては。。。

「そうだね、100人よりもっとかな。だって人は生まれたらみんな死んじゃうんだもん。もう何人死んだんだろうね?」と答えるとその後は何も質問してきませんでした。どういう答えが正解かわかりませんが、次男の質問に私の素直な気持ちを答え、一緒に考えたり、死にまつわる絵本を読み聞かせながら対話ができたらいいなと思いました。


2021.07.30

今日のシネマ、くじらと生きる。。。

日本も鯨を食する文化圏ですが細々としてきていますね。このシネマは、命を賭けてモリ一本で巨大なマッコウクジラに挑む、インドネシア・ラマレラ村の人々を描き、その壮絶な狩りの背景にある、400年に渡り命を繋いできた鯨と人間の魂の物語を語りかけてきます。

『くじらびと』石川梵/監督


2021.07.29

新型コロナウィルス感染症が広がる世界で自殺が増えてきています。

今日の気になる一冊は。。。

今日もどこがで繋がっている「いのちの電話相談」。。。

いつでも、誰でも、どこからでも。ボランティアに支えられている匿名電話相談です。日本では1971年10月1日に「東京いのちの電話」が初めて開設されました。今では全国53か所に設置され、2019年には62万件の電話相談を受けていますが男女比の差はありません。そしてそのうち1割が自殺に関する相談とされています。

 『いのちの電話を支える ボランティア実践の方法』今川民雄/著


2021.07.28

今日の気になる一冊。いきなり余命一年と宣告されて。。。

片倉結、40歳。趣味は節約とキルト造り。がん検診を気まぐれにうけてみたら、進行性の子宮がんだと宣告される。もう頑張って生きなくていいーー。ショックを受けると思いきや、妙な安堵感に包まれつつ、病院の待合室で待っていた結の前に、ピンク頭のスーツの男が現れ、声をかけられる。『いきなりで悪いんだけれどお金持ってない?』・・・

『余命一年、男をかう』宮川トリコ/著


2021.07.27

今日の気になった一冊。猫から生き方を学ぶ。。。

俺たちはどう死ぬのか?

数えきれぬ患者を診察してきた精神科医と、数えきれぬ短歌を日々読み、また書き続ける歌人。万巻の書物に耽溺してきた2人が、安楽極まるソファーのある精神科医の自宅で、猫を相手に語り尽くす、今もっとも考えなければならない死と生についてのすべてのこと。

『ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと』春日武彦/種村弘/ニコ・ニコルソン/著


2021.07.26

今日の気になるシネマは死の選択。。。

死を選択した母、秘密を知った家族。。。

ある週末、リリーは夫ポールと暮らす海辺の邸宅に、娘のジェニファー、アンナとその家族、そしてリリーの学生時代からの大親友リズを招く。それは、ある理由によって死を決意したリリーが「家族が家族であるうちに」過ごすために自ら用意した時間だった。それぞれに平静を装いながら最後の晩餐へと向かう・・・

『ブラックバード 家族が家族であるうちに』スーザン・サランドン/ケイト・ウィンスレット/主演 ロジャー・ミッシェル/監督


2021.07.25

お待たせいたしました。これまでサイト検索に引っかからないので苦労されていた皆さま。開設から38日を経て、ようやくとデスカフェポータルがHPの検索上位に登場することができました👏 引き続きのご愛顧をよろしくお願いいたします。


2021.07.25

横浜地裁前のヒマワリが愛らしい。。。

昨日開催した相模原事件にまつわる対話のテーマは「内なる優性思想を正直に語ろう!」

誰もが抱える内なる優性思想。そもそも優性思想とは何か?

そんなことをつらつらと考えながら、あなたの抱える内なる優性思想と向き合ってみませんか?


2021.07.24

あの相模原事件発生から5年目の夏がやってきた。。。

2016.07.26未明、相模原市にある障害者施設「やまゆり園」に元職員である植松聖死刑囚が重度障害者殺害のために忍び込み、19人を殺害し24人に重軽傷を負わせました。この事件は重度障害者施設での入所者と職員の処遇、人里離れた場所での集団生活の在り方、措置入院制度の運用、被害者家族が求める匿名性、そして犯行動機とされる優性思想が絡み合って多くの課題を私たちに問いかけました。

『選別される社会』というテーマで、毎年、対話という形でこのおぞましい事件を風化させずに後世に伝えていく活動を継続しています。今年は7/24日に日本大通りにある死刑判決が出されそして確定した横浜地裁を臨みながらの対話を開催します。 Tanaka


2021.07.23

なぜ大地を血で汚すのか。。。

第二次世界大戦フィリピン戦線における日本の苦しい彷徨いを映画化しています。50年前に市川崑監督が映画化していますが、この作品はリメイクではなく、あくまで原作から感じたものを映画化しました。初めて読んだのは高校生のときですが、本当の洗浄いにるようなおそろしさがあり頭から離れませんでした。(塚本晋也監督の言葉から)

『野火』大岡正平/原作 塚本晋也/監督


2021.07.22

 コロナ廃墟で哲学は可能か。「人は無駄に死ぬことなどできはしないのです」。。。

 不慮の死に見舞われたコロナ禍の死者たちに捧げる、哲学の歌-「無意味な死、無駄な死など、ありはしない」。アッシジのフランチェスコの「太陽の歌」とロシアの宇宙主義者フョードロフの復活の夢、ドゥンス・スコトゥスの「存在の海」とベンヤミンの「新しい天使」、そして『エヴァンゲリオ』の「甘き死」・・・

 死を終末であり、無意味な断絶と捉えるのは、近代の幻影ではなかったか。その虚無と断絶を突き抜け、未来に向けて「嵐」を吹き渡すための、祈りと歌とヴィジョン-

 『無駄な死など、どこにもない パンデミックと向き合う哲学』山内志朗/著


2021.07.21

谷川俊太郎詩集から。。。

・・・生きているということ いま生きているということ いま遠くで犬が吠えるということ いま地球が廻っているということ いまどこかで産声があがるということ いまどこかで兵士が傷つくということ いまぶらんこがゆれているということ いまいまが過ぎてゆくこと・・・

『さよならは仮のことば-谷川俊太郎詩集-』谷川俊太郎/著


2021.07.20

自殺の前に旅を選択した著者のルポルタージュ紹介文から。。。

「人生ミスったら自殺できるし」よりも「旅に出れるし」のが良いと思う。自分は30歳まで引きこもって小説を書くも、結果がでなかったので自殺の前に、全財産の40万円で欧州を1ヵ月旅した。最後は金が尽き、ドイツでホームレスも経験したが、帰国後ひたすら飯が旨く、自殺どころじゃなくなって早9年が経つ。

『人生ミスっても自殺しないで、旅』諸隈元/著


2021.07.19

動物界最強ハンターワニから逃れる方法とは。。。

日本人でかつ世界でたった一人、動物界最強ハンターの人食いワニひと筋に研究してきた最前線の研究者がまとめあげた「人食いワニからの脱出方法!」。知られざる人食いワニの生態が綴られています。

もしもワニに噛まれ川にひきづり込まれそうになったならば、すかさず連れの方がワニの鼻っ柱を棒で叩くとワニがひるみます( ̄▽ ̄)。ゆえにワニの住む川には一人で近づくと死ぬ率が高まります。

『もしも人食いワニに噛まれたら!』福田雄介/著


2021.07.18

今日のシネマのテーマは認知症です。。。

現実と幻想の世界が崩れゆく父と、戸惑う娘 驚きと不安の中でたどり着いた答えとはーー?

ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配する介護人を拒否していた。そんな中、アンが新しい恋人とパリで暮らすと告げられてショックを受ける。だが事実ならば、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語るこの男は何者なのか?フロリアン・ゼレール監督は、認知症の父親の視点で描くという斬新な手法を用いてこの映画作品を創り上げました。

『ファーザー』アンソニー・ホプキンス/主演 フロリアン・ゼレール/監督


2021.07.17

【CaféMortelの開催報告】

7か月ぶりに対面のデスカフェ〜哀しみの分かちあい〜を行いました。グリーフケア寄りのデスカフェはオンラインだと隣の部屋に家族がいて聞かれるのではという不安があったり、そもそもオンラインというツールに抵抗がある年齢層が多いというのもあり参加者は少なめです。しかし対面は壁や天井に遮られた1つの空間に、同じ境遇を経験した他人が、手を伸ばせば直ぐそこにいる距離で話すという環境が安心して胸の内を吐露できるのかもしれません。

「やっぱり実際に会って話す方が良い」というリピーターさんの言葉に「また開催しよう」という意欲が湧いた小口でした。


2021.07.16

遺品という言葉から気になったシネマ。。。

遠い未来から家族の遺品を見つめるドイツ百年、全5章218分の家族史-旧東ドイツ出身の映画監督トーマス・ハイゼの家族が19世紀後半から保管してきた遺品(日記、手紙、写真)を使い、ハイゼ家が歩んだ激動の百年を監督自らのモノローグで3時間38分を語った驚異的な作品です。

『ハイゼ家 百年』トーマス・ハイゼ/監督


2021.07.15

今日の気になるシネマから。。。

聖と俗の間で。。。

北フランスの寒村に赴任した若き司祭。身体の不調を抱えながらも村人のたちの悩みを聞いていく。聖と俗の間で葛藤する司祭の姿を静謐な視線で映像化しています。司祭はどんな天国を夢見ているのか?。孤独な司祭役にはなんと素人俳優を起用しています。

『田舎司祭の日記』ロペール・ブレッソン/監督


2021.07.14

SEO対策(検索に出てくるように)をしました(#^.^#)


2021.07.14

デスカフェ情報てんこ盛りのデスカフェポータル活用大作戦!(^^)v

「デスカフェポータル」と検索キーワードに入力しても上位に出てこないので、デスカフェ・ガイドのプレスリリースを介してHPを開いている私。もっとたくさんの人に検索されて1番目に出てくる日を待ち望んでいます!


2021.07.13

お墓はどうする?
高齢者との対話の中から生まれたテーマが「お墓はどうする?」。お墓、気になりますよね。死んだらそこに入るのかと思うと、それなりのものを考えるし。でも多かったのが、自然葬(海洋葬・樹木葬)のような感じでしょうか。遺骨・遺灰を自然に還すという考え方ですが、法的な整備が進むと増えていくかもしれませんね。
ところでフランスの哲学者のサルトルとボーヴォワールは、結婚という法的制度に縛られない1年契約の結婚をしていました。そして更新を繰り返していたようです。死後は、フランスのパリ・モンパルナス墓地の同じ墓に眠っています。質素なお墓ですが、献花が絶えません。 日本にも来日したことがあり、京都旅行を楽しまれたそうです。
『サルトルとボーヴォワールとの28日間-日本』朝吹登水子/著

2021.07.12

あの相模原障害者施設殺傷事件(2016.07.26未明発生した大量殺人事件)から5年目の夏を迎えます。この事件に戦慄を覚えて、2017年の1月22日「この事件を風化させない、対話という手法で後世に伝える」というコンセプトのもとに第1回「『選別される社会』相模原事件をとおして<問い・語る>哲学対話」という対話の場を開きました。以降、有志により『選別される社会』をテーマに対話の場が継続開催されています。昨年は、リアル×オンラインで開催されました。

植松被告の死刑が確定し事件の風化が懸念されますが、今年も横浜からは、死刑判決が確定した横浜地裁を臨みつつリアル対話の場を開きます。


2021.07.11

高橋さんのつぶやきから。

青森県立保健大学社会福祉学科の学生さんは、デスカフェサミット2020の「オンライン分かち合い」にもご参加いただきました。今回のデスカフェテーマは「お別れ」から、三思園として望ましい「お別れ」とは?

 学生さんからの提案の「故人が好きだった食べ物を味わい、そして偲ぶ」は良いですね~~~。

ちなみに私は「巨峰」と「梨」が大好きです(#^.^#)


2021.7.11

昨日、学生の企画でデスカフェを開催しました。青森県立保健大学社会福祉学科2年の3名が実習のフィナーレとして、対面式デスカフェの運営に挑戦しました。参加対象者は、臨地実習先である当施設職員です。企画案は、ノートに数十頁に及びました。オンラインかオフか?、テーマは?感染防御しながらコーヒーは?本題の「死」を具体的に掘り下げ、語るには?何から始めればと悩みに悩んだ企画です。「あれ、デスカフェガイドがあるはずなのに?」と思われた方がいると思いますが、先ずは、考えることから、、と学生担当者の意見を尊重しました。何をすべきかにたどり着くまでは、1人称で「死」を考えるカードゲーム「どせばいい?ゲーム」の実施、実習期間中に看取られた方がおり、施設による、お別れ会への参列と棺の中のご遺体に献花をして頂きました。2週間の実習で、突然「死」というテーマを突きつけられた状態に戸惑うのではと思いましたが、彼らの真摯な姿勢は、緊張に満ち、まなざしは未来を見据えた逞しさを感じさせられました。

テーマは、あなたにとって「お別れ会」とは?について語り合った。学生さんが次の言葉を投げかけます。

 

「お別れ会・施設葬」は、だれのため?

 

三思園として望ましい「お別れ」とは?

 

職員が次々と思いを語る場となりました。学生さんの思いに答えようとしているかのように、いつも以上に、各職種の立場から次々と思いを掘り下げていきます。いや、学生さんがそのようにファシリテートしたからだと思う。

いつもと違う視点で自らを振り返り、新たな気づきになった。あるいは、デスカフェで話しあったことで「さっぱりした」「すがすがしい気持ちになった」と職員が感想を述べた。

学生さんに、一人ひとりが感謝を伝え、デスカフェの素晴らしさに一同がうなづいていた。

 

学生さんからは、お別れ会でその人を振り返る方法として、その方の好きだった食べ物をみんなで食べて、その方を偲ぶのはどうでしょうか?

故人を偲ぶことがなくなっている?コロナ禍で失われたのではなく、葬祭儀礼が簡素化された数年前から、通夜振る舞いは薄れてきた。別の形で、考えねばと思った。

                           by 高橋進一

        


2021.07.10
先日、ハートネットTVにて、「相模原事件」と「ALS嘱託殺人事件」をテーマとした番組が放映されました。ただいまTVerで視聴いただけるとの情報が寄せられています。ご関心のある方はぜひどうぞ。
生きたいと言える社会へ(1)
生きたいと言える社会へ(2)

 


2021.07.10

やっと束の間ですが晴れましたね、嬉しい朝です。布団が干せます。


2021.07.09

今日の気になる一冊。。。

「生命(いのち)をめぐる思索の旅」。「ウマイ」とは、南シベリアを中心として、ユーラシアの東西の諸文化に広く共通する生命母神です。

膨大なロシア語文献を渉猟し、シベリア全域の民族譚を掘り起こすとともに、アイヌのユーラシア、『源氏物語』、柳田国男「仙人論」との類縁性を探る。後期旧石器時代から数万年、人類が繋いできた「いのちの原点」とは⁈

『いのちの原点『ウマイ』シベリア狩猟民文化の生命観』 萩原眞子/著


2021.07.08

高橋さんのつぶやきから。

昭和40年代の終わりに東北旅行をして、偶然に「こけしの里弥治郎」に立ち寄り弥治郎こけしを買い求めました。こけしは→子消しとも呼ばれて、間引いた子どもの供養のために作られたとも言われています。厳しい風土の東北に残るこけしの産地には、そんな悲しみを癒す伝統が生まれたのかもしれません。


2021/07/08

むかし話から「いのち」を学ぶ

本日、休みにつき少しだけ机を整理しています。なんのチラシ?と手に取ったところ「さくら通信」という文字が目に入り、平成30年11月24日付け、どこで貰った??思い出せず、、目を配らせていると「いのちのむかし話」というコラムに釘付けになってしまいました。

 

岩手県のかっぱ伝説の話でした。怖いイメージから、ゆるキャラで少し親しみやすくはなっていたのですが、今回、悲し過ぎる内容で話すには辛すぎるので投稿します。

 

河童(かっぱ)は、河に住むと言われており、河の近くを通った人や馬や牛などの動物の足を引っ張って、イタズラに河に引きずり込もうとすると言われています。

河童の肌の色の種類は青・赤・緑があると伝えられています。地元に伝えられる話しによると、農作物の不作など、飢饉で苦しむ時代には、働き手として家族を支えられない幼い子を、母親は子を殺めなければならず、子を殺めなければ家族をたくさん持つ家には帰れない。選択肢はなく、子を殺めることを実行しなければならない、むかしの母の気持ちは、どのようなものだったのでしょうか。

河童淵と伝えられる場所はむかし、間引きされた子供の哀しい場であったと伝えられています。殺めた子を抱きかかえ、奇声を発する母親の姿。死後数時間の子の肌の色は青く、胸に抱くことしかできなかったむかし。家族の隙をみて河童淵に戻り、河淵の生い茂る草木の中をかき分けて殺めた子を探す母は、緑になって腐敗した、死後の時間が経過した子を抱いたと伝えられます。河の冷たい山水に浸かり、お腹の子を流した母は、冷たい河の中を流れる子を追って、抱いたと伝えられています。この話を地元の人々は、とても大切に語り伝えています。

 

座敷わらしも、幼くして病気で亡くなったり、食べ物がなく飢えて死を迎えた子、間引きされた子供達であるの言い伝えがあり、この子供達の母親達が話し合ったり、それを知る人たちが、幽霊になって子供達が出てきても、可愛がってもらえるようにと、残した話だとも伝えられています。※諸説あります。

岩手県では、河童や座敷わらしが住む河や家は比較的多く、哀しい時代背景を生きた子供達を、時代が移り変わった今も、子供達に選ばれた家の主は、どこの家でも子供達が過ごしやすいように環境を整えて、子供達の母の思いを引き継ぎ、愛情をたくさんかけてもてなします。生きている子も死を迎えた子も同じく接するのは、昔から伝えられる日本人の心なのかもしれません。(株式会社桜 笹原留似子発行 平成30年11月24日桜通信より引用)

 

河童→キュウリから、河童→いのち→母の愛に意識変化しました。       by 高橋進一


2021.07.08

今日の気になるシネマはフランス文学から。

正当防衛でアラビア人を射殺してしまったムルソー。しかし、母親の死を悲しまなかったムルソーに社会不適合人物として死刑判決が下る!まさに不条理の世界→ノーベル文学賞受賞作家カミュの代表傑作。二大巨匠コラボのイタリア映画が4Kデジタル復元版で日本初公開です。

『異邦人』マルチェロ・マストロヤンニ/主演×ルキノ・ヴィスコンティ/監督


2021.07.07

今日は気になるシネマです(^^)

悪い冗談みたいなことばかり起きるこの世界で 母ちゃんも、僕も、生きて、生きる。

夫を交通事故で失うも、賠償金を受け取らずに混沌とした世界を生き抜く母と子。これは、圧倒的な愛と希望の物語。世界は今日も、茜色の空に包まれる。

 

『茜色に焼かれる』尾野真千子/主演×石井裕也/監督


2021.07.06

絵本デスカフェ参加者アンケートから。

『絵本は子供の為のものと思いがちですが、大人が深く読み解くことにより、様々な解釈があり気付かされることが多々ありました。今回の作品についてひと言で申し上げると「人生において、やまねこのような存在は必要。人に共感すること、されることの重要性を改めて感じました。」そこで…小口さんの聞き手としての頷きにも大きな意味があると思いました。今後対面で出来るようになりましたら、またお誘い頂きたいと思います。本日はありがとうございました。』


2021.07.05

7/4(日)に「『死』と『生』を絵本で語り合うデスカフェ」を開催しました。課題図書はグリーフを描いた絵本『くまとやまねこ』用いました。3回目の開催となりましたが、毎回、新しい気づきが生まれて・・・。

侮れないです絵本デスカフェ(#^.^#)。開催経験を積んで、絵本デスカフェメソッドを創りたいなあ。


2021.07.04

今日の気になる一冊はこちら。絵本を矯正プログラムに使用しています。

「もう、こんな悲しみに立ち止まっているわけにはいかない。」

日本初の官民協働刑務所で、絵本の読みあい(矯正プログラム)が育む自分を愛するちから。

『女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい』村中李衣/編著 中島学/著


2021.07.03

ツバメの子育ても最盛期。しかし時には巣から落ちてしまうことも。それは即ち「死」を意味しますが家主の計らいで即席のとまり木を用意してもらい昼は玄関先に、夜は家の中で過ごしています。親鳥もそれを理解しているのか仮家にいる我が子達にせっせと餌を運んでいます。命拾いした3羽が飛び立つ日はもう直ぐです。


2021.07.02

梅雨真っ只中です。憂鬱な雨の日の登校、雨蛙を手に歩いていると突然車道に跳び出してしまい、あっという間に轢かれてしまいました。「パン!」という残音と命の儚さを想った小学生時代を思い出します。


2021.07.01 

7月26日~8月1日はともに生きる社会かながわ神奈川推進週間

「あのような事件(相模原市障害者施設殺傷事件)を二度と繰り返してはいけない」との強い思いから、神奈川県は県議会とともに「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定しました。


2021.06.30

種から発芽した檸檬の若葉を育てています。自然界には天敵?がいて、柑橘類はナミハゲハチョウの幼虫の大好物です。グレープフルーツを育てていた時には、高さが60㎝になった頃に青虫がたくさんついて食い尽くされて枯れてしまいました。ナミハゲハの幼虫の食糧にならないように気を付けないと。


2021.06.29

 人は死んだら「土に還る?」「天に昇る?」はたまた「ダイヤモンドになる?」。現代は様々な選択肢があり葬送儀礼の方法により表現は異なりますが、土に還るためには菌類が必要なことを「菌類は地球上の掃除屋さん」というきのこ名人の話から改めて気付かされました。あれ?もしやこれは今話題の「堆肥葬」では。


2021.06.28

新型コロナウィルス感染症ワクチン接種率が予想に反して伸びています。しかし、接種は努力義務にも関わらず職域接種などで接種拒否できにくい流れも生まれて、コロナによる人としての繋がりの分断も社会現象となっています。私は接客業として、また公的機関に出入りする関係もあり、ワクチン接種へと傾いていますが、職場分断も防ぎながらの対応をしないと。


2021.06.28

今日の気になる一冊はノーベル賞作家ヘミングウェイの遺作となったエッセイ。

作家デビュー前、1920代パリでの瑞々しい新婚・青春時代を描いた最後の回顧作品です。執筆にあたり、当時の妻ハドリーに「人生最後の作品、パリ時代の思い出を書いているが確認したいことがある」と電話し、その3か月後に61歳にて猟銃自殺。死後出版される。2015年のパリ同時多発テロ事件では「抵抗のシンボルの本」となりフランスでベストセラーを記録。

『移動祝祭日』ヘミングウェイ/ 


2021.06.27

今日の気になる一冊は相模原事件に関する記録集から。

20167月、あの残虐な相模原市障害者施設殺傷事件が起きました。この本は、同園の元職員が膨大な裁判傍聴記録、被告との接見記録、関係者の証言などから事件を検証し、我々自身の内にも常に存在する「根源悪」を直視する渾身の一冊です。

 『元職員による徹底検証 相模原障害者殺傷事件——裁判の記録・被告との対話・関係者の証言』西角純志/


2021.06.26

今日の気になる一冊は読書会の課題小説から。

停電の夜に、蝋燭を灯して互いの秘密を語り合う愛情の冷えつつある夫婦。根底に潜む課題は「死産」をめぐる葛藤。亀裂は出産に夫の立ち合いがなかった。そして死産という結果、妻が抱える死産によるダメージに対して、夫はケアをしていたのか?

『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ/著


2021.06.25

今日の気になる一冊。

生きる意味 それは誰かとの間(あわい)。死生 苦悩 精神 援助 倫理 言葉 コミュニケーションがここに合流する!

「死」からはじまる「生」『死生の臨床人間学』佐藤泰子/著


2021.06.24

『いのちの停車場』を観てきました。この映画を切り口に「自分だったらこうして欲しい」という想いを大切な人に伝えられたらこの映画がもっと生きてくる様な気がします。

ただなぜ「停車場」なのか?このテーマでデスカフェをやってみても良いですね!


 2021.06.23

 立花隆さんが逝去されたという訃報が上がりました。偲ぶ一冊。

 

自分もいずれ、それほど遠くない時期に死を迎えるに違いないということが実感として理解できるようになりした。「死は怖くない」という心境に私が到達したのは、臨死体験に関する新たな知識を得たという理由以上に、年を取ることによって死が近しいものになってきたという事実があります。(本文より)

『死はこわくない』立花隆/


2021.06.22

今日の気になる一冊。

「死も生も同じである」とは?日本独特の死生観を探る。

『死にかた論』佐伯啓思/著


2021.06.21

6/19のデスカフェで、2009年に森美術館で開催された「医学と芸術:生命と愛の未来を探る」展の図録が紹介されました。そこには「生きている時の顔」と「死んだ直後の顔」のプロフィール写真を並べた作品(本人と家族が撮影・掲載を承諾)がありましたが、これはアートなのだろうか?


2021.06.21

今日の気になる一冊。

「人は動機なしに生きることができない。ところで私は動機を持っていない。そして生きている。」

『生誕の厄災』E.M.シオラン/著


2021.06.20

デスカフェ・ガイドのプレスリリースを行いました。必要な方に届くことを願っています。

ご質問、取材、情報提供はお問い合わせフォームからどうぞ(^.^)


2021.06.20

7/04開催「死を題材とした絵本読書会」に向けてMTGを今夜開催します。今回、Zoomのブレイクアウトルームは「お任せ」にしようかなと考えています。思いがけない出会い!(^^)! 

 

2021.06.19

 今日のデスカフェ~死にまつわる対話~で生まれたテーマは『人間にとってどこからが「死」なのか?』。意識がなくなる状態が「死」ではないのか?・・・。動物に意識はあるのか?・・・。「脳死」は意識がないのか?・・・。 

2021.06.18

最近、死にまつわる本が増えてきたように感じます。今日、見かけたのは、オランダの「よき死」の現在が描かれた『生きるための安楽死』シャボットあかね/著。「死」を撮ることで「生」が見えてくる『葬いとカメラ』金セッピョル・地主麻衣子/編著。  

 

2021.06.17

 今日から「デスカフェ・ガイド」のプレスリリースが始まりました。国内のデスカフェ情報ポータルサイトが登場! こちらのサイトのことです( ̄ー ̄)。デスカフェに関する情報や死にまつわるエピソードなどをアップしていきます。